2013年11月20日水曜日

「芋づる式」という読み方


「思考のレッスン」のスピンオフ①です。

今年の春から、鶴見俊輔のブック・プロジェクトをし(鶴見さん本人と彼が推薦する本
をリストアップしたら100冊以上でした)、その後は丸谷才一のブック・プロジェクト
(こちらの方は、約60冊)をしてきました。後者は、まだ継続中。

この読み方は、私が数年前から採用している「芋づる式」という方法です。
いい本は、確実にいい本とつながっているので、「はずれ」がほとんどない
という極めて確率の高い選書法です。

それに対して、あまりよくないのは、タイトルだけで選ぶ方法。
ためしに、「思考」がらみで、以下の3冊にも目を通して見ました。
・大学での学び方 「思考」のレッスン 東谷譲著
・思考のレッスン  竹内薫 & 茂木健一郎著
・「科学的思考」のレッスン 学校で教えてくれないサイエンス  戸田山和久著
その結果、
私にとって参考になったのは、最後の『「科学的思考」のレッスン』だけでした。
残りの2つは、読めませんでした。というか、読むに値するのかな、と。
丸谷さんは、『思考のレッスン』の中で、「書くに値するものを書け」と
くりかえし言っていました。

「思考」関連では、大分前に「これはいいから、ぜひ」と推薦されて
読んだのが『思考の整理学』外山滋比古著。
(アマゾンでも、かなりいい評価を得ています。)
私にとって、参考になったのは、「あとがき」だけでした。
(私の読み方がまずいのかもしれません!!)

ということで、同じ「思考」でも、いろいろあります。
(人によっては、私とは正反対の選択をする人もいるかもしれません。
その意味で、「推薦図書」というのは極めていい加減なもの、と
割り切っていたほうがいいということです!!)


そして、日本の学校・大学ほど、しっかり選書や思考について
教えていないところはないかもしれません。そのことを、
『思考のレッスン』の本の解説を書いてくれていた人が、それを証明
してくれていましたから、ぜひお読みください。

思考力というか、考える力というか、読む力というか、書く力というか、
聞く力というか、話す力というか、見る力というか、する力というか、
選ぶ力を練習したり、磨くことを学校や大学でほとんどしていないのです。
(養っているのは、暗記する力だけ? でも、暗記力は養えるのでしょうか?)

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