2018年3月2日金曜日

これであなたも読み聞かせ上手に【その2】~学年末に読み聞かせしたい本と読み聞かせのヒント」

  読み聞かせについての2018年2月2日のRWWW便り★の続編?というか、読み聞かせ【その2】です。今回は、3名の先生に教えてもらったことを紹介します。
(★ 2月2日のRWWW便りは、こちらからどうぞ。http://wwletter.blogspot.jp/2018/02/blog-post.html

1.まず、小学校2年生を教える、本の大好きな都丸先生に、学年末に読み聞かせたい本を訊ねたところ、以下を教えていただきました。

人とのつながりや自分について考える
①赤ちゃんのはなし』マリー・ホール・エッツ 文・絵 坪井郁美 訳 福音館書店
②『おおきくなるっていうことは』 中川ひろたか文 村上康成 絵 童心社
③『あなた』谷川俊太郎 文 長新太 絵 福音館書店
④『ぼく おかあさんのこと・・・』 酒井駒子 文・絵 文溪堂
⑤『大きくなるってこんなこと!』 ルース・クラウス 文 ヘレン・オクセンバリー 絵 山口文生 訳
評論社
⑥『つくる』谷川俊太郎 文 福田岩緒 絵 復刊ドットコム
⑦『ぼくのこと』長田真作 文・絵 方丈社
⑧『ぼくのつばさ』トム・パーシヴァル 文・絵 ひさやま たいち 訳 評論社


世界を広げる
⑨『地球のてっぺんに立つ!エベレスト』スティーブ・ジェンキンズ 文・絵 佐藤美果夢 訳 評論社
⑩『タツノオトシゴ ひっそりくらすなぞの魚』 クリス・バターワース 文 ジョン・ローレンス絵 佐藤美果夢 訳 評論社



ユーモア・笑い
⑪『ハエくん まちにまったひがやってきました』グスティ 文・絵 木坂 涼 訳 フレーベル館
⑫『ぼちぼちいこか』マイク・セイラー 文 ロバート・グロスマン 絵 今江祥智 訳 偕成社
⑬『ピッツァぼうや』ウィリアム・スタイグ 文・絵 木坂 涼 訳 らんか社


美しいもの
⑭『オオカミくんはピアニスト』 石田真理 文・絵 文化出版局
⑮『よあけ』ユリー・シュルヴィッツ 文・絵 瀬田貞二 訳 福音館書店
⑯『ルピナスさん 小さなおばあさんのお話』バーバラ・クーニー 文・絵 掛川恭子 訳 ほるぷ出版



  都丸先生の場合、読み聞かせは、以下に注意して準備するそうです。

◯下読みをします。
   声に出して読むこともあれば黙読の場合もあります。

◯本についてみんなで考えたいところを見つけ、どんな問いかけをするか考えます。
  「この後、どうなると思う?」「最後のページには何が書かれているかな?」
 「これはどんな意味だろう?」「前にこれと似ている本を読んだことないかな?」
 
◯作者について紹介できることを考えます。調べることもあります。

読むときに意識していることは、
◯なるべくゆっくり読むこと(早口になってしまう癖があるため)

◯絵が見やすくなるように本を持つこと。

◯表紙の絵をゆっくり見せること。

◯絵本のタイトルと作者の紹介をすること。(翻訳絵本の場合は、訳者を紹介することもある)

◯複数の登場人物による会話があるときは、声の調子を変えて読むこと。



2。読み聞かせが大好きで、現在、育休中の富田先生にも、読み聞かせの準備や注意点を教えてもらいました。(なお、富田先生の了承を得てブログも紹介します。 http://tommyidearoom.com/ です。学習の多様性に興味のあるかた、必見です!)

◯最初にゆっくりと読んで内容を確認します。
◯時間が足りるかどうかチェック
◯どこで間を取ったらおもしろいか、作戦を立てます。間は、子どもたちが話し合う時間です。
◯間で聞きたいことを考えます。「これからどうなると思う?」とか「どうやって〇〇は解決すると思う?」とか
◯一緒に紹介する本も、準備します。小物とかもあるとおもしろいかも。

*大体、子どもと休日に図書館に行った時に、決めます。季節や学習を重視することが多いかな。


3.最後は中・高で英語を教える吉沢先生からの、読み聞かせのヒントです。

 ・テキストをどう読むかについては、だいたい(2月2日のRWWW便りで)リストアップされている項目と同じです。


・私は、先へ先へと進むところと、立ち止まる箇所とを決めておきます。立ち止まるページでは、次を推測させます。

・聞いている人と、やりとりをすることもあります。
・テキストをどう読むかと並んで大事なことは、声を準備することです。日頃から、舌や口の筋肉を意識的に動かす練習をしておきます。
・事前に読む練習をする時は、幾通りかのやり方で練習しておきます。(1)発音、ストレス、イントネーションを意識して。(2)テンポや間の取り方を意識して。(3)意味やイメージを伝えることを意識して。----といった具合です。
・読み聞かせをする時は、喉をあけて、りきまないこと。
・聞いている人が何人いるかも意識して、聞いている人みんなを包む込むように発声します。


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★ そろそろ学年末そして新学期の教室にむけての読み聞かせの本を選んでいきたい時期です。そして上のヒントを意識して、私も読み聞かせ上手になりたいです。

 

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